新型コロナの影響により、広告業界にも大きな影響が出ていますが、当面の間は広告の出稿が縮小していく可能性があります。
■テレビ局の広告収入
広告収入といえばテレビ局ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、どの局も売上が悪化しています。4月~6月の第一四半期決算を確認してみますと、概ね、どの局も30%~35%減の結果となっているようです。
7月以降は回復している印象も受けますが、番組提供の広告は半年契約のケースも多いため、1Qではなく、2Qに悪影響が出てくる可能性もあり、秋口以降、さらに業績が悪化する可能性もあります。
おそらく、コロナの影響で番組コンテンツの制作がストップした状況のなか、どの局も再放送などで対応していたことが影響しているのかもしれません。ロケや撮影などは自粛せざるを得ないでしょうし、リモートワークによる出演などでコンテンツ自体が制作しにくい状況になってしまったものと思われます。
加えて、広告主の方でも業績が悪化しているため、巣ごもり消費のカテゴリーを除いてはCM提供の打ち切りなどが影響しているものと思われます。
■インターネット広告
交通系ユーチューバーなどは広告収入が半減しているとの情報もありますが、交通系やレジャー系では外出自粛の影響で大きな影響を受けています。
一方、出稿が増えているカテゴリーもあり、巣ごもり消費の分野では広告費が増えている分野もあります。ただし、大幅に需要が急増したカテゴリーについては、供給が追い付かなくなったケースもあり、逆に広告出稿を抑える傾向もあるようです。
■屋外広告
外出自粛で特に大きな影響を受けたのは屋外広告になるかと思います。人が通らない場所に広告掲載しても仕方がないため、出稿を取りやめる企業も多くなったとのことです。屋外の広告スペースはガラガラといったケースもあり、縮小傾向にあるようです。